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アンプ改造ご紹介 その①

アンプ改造のご依頼が続いておりますので何回かに分けてご紹介したいと思います。

改造したアンプ全てをご紹介出来ないと思いますし時系列はバラバラです。

まずは一番直近に納品させていただいた2台をご紹介します。

FENDER 59’BASSMAN LTD
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最初のお問い合わせはお電話で「マスターボリュームを取り付けてほしい」だったと思います。

チャンネルリンク改造と合わせてご説明し

最終的にはEQシフト・ポイントトゥポイント・インピーダンスMODと更に

リバーブ取り付けまでご依頼いただけました。

過去記事→「FENDER BASSMAN マスターボリューム取付とチャンネルリンク」

定番改造「EQシフト・ポイントトゥポイント・インピーダンスMOD」については

こちらをご参照下さい→「デジマート掲載 Marshall1987X Reissue
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もう1台 FENDER TWIN REVERB Reissue
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こちらも定番改造「EQシフト・ポイントトゥポイント・インピーダンスMOD」に加え、

裏パネルに元々改造して取り付けられていたマスターボリュームの取り付け方見直しも行いました。

このアンプの改造についてお話していると

「リバーブチャンネルに繋いだ時の音がしっくりこない」

「エフェクターを繋ぐと違和感があるので基本的にはアンプ直で使う」

このお客様は音色への拘りより感覚を大切にされる方なんだと思い位相とインピーダンスの話をしました。

お使いのストラトとリバーブチャンネルの関係は逆相ですと。

ノーマルチャンネルに繋いでしっくり来るのはリバーブやトレモロ回路がなくてシンプルだからではなく、

ストラトとノーマルチャンネルの関係が正相だからです。

リバーブチャンネルでなんとかならないかと思って色々なエフェクターを使って対策をすると

インピーダンスアンマッチが起こって余計に音ヤセを起こすからかえって逆効果ですよと。

理屈で位相とインピーダンスマッチングを理解しようとする方に

お電話やメールのやり取りだけでご理解いただくのは至難の業ですが、

弾いていて気持ち良いとか気持ち悪いと言う感覚をお持ちの方には

短いお話の中でストンと腑に落ちてご理解いただけるようです。

あとスタジオやライブで散々音作りに困った実体験を持っておられる方も話が早いです。

アンプ改造に加えてスタビライザーの必要性についてもお話しし、

PHC-VIC 30Vもセットでお買い上げいただきました。

まずはリバーブチャンネルの位相を合わせるために。

次にギター直用の「Hi-Z入力」とエフェクターを通した「Lo-Z入力」を最大限活用するためにです。

エフェクターをONにすればギターの信号はローインピーダンスLo-Zに変換されます。

エフェクターを通せばローインピーダンスになるからなんでもいいわけではありません。

いかにギターからの微弱なハイインピーダンスHi-Z信号をロス無くアンプに伝えるかが重要です。

スタビライザーは位相制御はもちろんですが音の情報量が圧倒的なので

アンプから音を出した時の「音の出方」が全然変わります。

アンプ直だけでは決して得られないギター本体の鳴りと

プレーヤーのタッチとニュアンスを根こそぎ引っ張り出します。

スタビライザーとモディファイしたアンプ、これだけでも立派に完成されたサウンドシステムです。

巨大なエフェクターボードやラックシステムを並べた物だけがシステムではありません。

アンプ2台とも無事納品を済ませた後すぐにお電話をいただき

「すごく満足している」とうれしいお言葉もいただけました。

EVAにご相談に来ていただけるほとんどの方が一通り機材も揃えており、

音色への拘りも人一倍強く持っておられる方ばかりです。

だからこそ一旦目先の音色の変化は横に置いて

「音の出方」に拘ってみてはいかがでしょうとご提案しています。

音が抜けない原因は位相、音が痩せる原因はインピーダンスアンマッチ、

ギタリストベーシストが抱える永遠の悩みでもあるこの2つの根本原因を取り除いてあげると

ご自宅でギターやベースを弾くのが楽しくなるのはもちろん、

スタジオやライブで見える景色まで変わって来ますよ。

そこに鳴る 藤原美咲さんのベースシステムについて「EVA BALANCE PreAmp Type4 製作編」

次に持ち込まれた相談は「音の重心」を下げたいでした。

音の重心を下げたいけれどエフェクターやアンプのEQではどうにもなりません。

こう言う相談は必ず来るであろうと予想しているので直ぐに解決策を。

アンプのセンドリターンにこのプリアンプを入れてコントロールして下さいと。

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EQ DirectBOX BPHC-EQ

アンプEQで音作りした後にBASS・MIDDLE・TREBLE・SHIFTで補正します。

SHIFTは音の重心を上下出来る他に無いコントロールです。

アンプのセンドリターンはアンプ改造時にインピーダンスの調整をしており、

センドリターンを使っても音ヤセしないように対策済みです。

ここまでがベースマガジン3月号に掲載されていたシステムに至る経緯です。

海外公演も含めこのプリアンプを使って満足行く音作りが出来たので

このプリアンプを是非購入したいと言って下さいました。

そこで更にこの先ぶつかるであろう音作りの問題や音の出し方のコントロールも含め

ずっと考えていた新しい機材の提案をさせていただきました。

type4.gif
EVA BALANCE PreAmp Type4

既に好評いただいているType3真空管プリアンプと外観こそ似ていますが

完全なソリッドステート回路で様々な新機能を搭載した全く新しいプリアンプです。

・入力部を従来のアンバランスでは無くTRSバランス入力を採用(アンバランス使用可)

去年からシステムにバランス接続導入の試験をしておりました。
最初はローノイズに貢献してくれればと考えていたのですが試験いていて思わぬ結果が。
入力の最終段手前で信号をバランス化しこのプリアンプに入力すれば驚くほど音が太くなります。
単純に音が太いと言う表現よりは音が面で出てきます。
アンバランスだと信号が山なりのカーブを描いて伝達されており、
バランス化する事によって今まで再生出来ていなかった帯域がごっそり引き出せます。
イメージ①
画像はあくまでイメージですが低音から高音域に掛けて白い余白の帯域が出てくれます。
このプリアンプ製作と合わせてアンバランス信号をバランス信号にする変換機を製作。
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製品名「UBB 30V」
サイズはコンパクトタイプスタビライザーと同じです。
30V動作で高いダイナミックレンジを有します。
これと組み合わせての接続方法は後述。

・EQセクション BASS・MIDDLE・TREBLE・SHIFT(EQバイパス可)位相切替スイッチ装備

アンプのEQではどうしても満足しきれなかった部分を大胆に補正出来ます。
SHIFTを含むEQはON/OFF可能でEQをスルーしたダイレクト音を反映するD・Iとしても機能します。
入力信号の位相切替スイッチも装備しています。

・正相信号のみをブースト出来るKANTER機能搭載(ON/OFF可)

KANTERは正相信号のみをブーストしてくれる世界初の機能です。
正相信号を少しブーストする事でキャビネットの無駄なスピーカーの動きが抑制され
出音が速くなりスピーカーの口径が大きくなっていく様な音像が作り出せます。
爆音にしなくてもベースサウンドの存在感が引き出せます。

・AC100V動作の高音質・高ダイナミックレンジのXLRアウト搭載
(独立した位相切替スイッチとグランドリフトスイッチを装備)

電源部には大径トロイダルトランスを使用し高音質・高ダイナミックレンジ・ローノイズと
ダイレクトボックスひとつを取っても納得いただける音質を持っております。

・XLRアウトにPHASE DELAY機能を搭載しラインとマイキングの位相差を補正可能

ライブにおけるベースサウンドの大きな問題がマイキング音とライン音の位相差です。
ダイレクトボックスを介したライン音に比べマイキングした音は若干送れて伝達されます。
この僅かとも思える位相差(レイテンシー)は外音に大きい影響を及ぼします。
以前から位相をバッチリ合わせてライブに望んでいるにもかかわらず、
客席で聞いていると正相か逆相か分からないほど音が滲んでボヤける事が気になっていました。
外音がおかしいと思って後から検証すると100%ライン音に加えマイキング音を足していました。
この事が分かっていたので藤原さんにはライブは必ずライン音のみで演奏する事。
マイキングの音は絶対に混ぜない事を徹底してもらっていました。
以前藤原さんからライブの時どうも外音がおかしいと思ったら
勝手にマイキングの音を混ぜられていたとの報告もありました。
「PHASE DELAY」のツマミをゆっくり時計方向に回していくと
XLRアウトから出力されるライン音は少しずつ遅れて行きます。
外音を確認しながらライン音とマイキング音のピントがピッタリ合うまで調整します。
これは一人でどうにか操作出来る問題ではないのでバンドメンバーに協力してもらう必要があります。
また必ずマイキング音を混ぜた方が音が良くなるとは限りません。
常にマイキャビネットを運び込みライブが出来る環境であればいいが、
キャビネットはハコの物を使うとなるとキャビの種類やコンディションも毎回バラバラです。
キャビからの音に不満があればあえて外音に反映させる必要もないでしょう。
この位相差(レイテンシー)問題に関しては今後もっと研究する必要があると思っています。

以上このプリアンプが持つ機能を抜粋して紹介させていただきました。

ここからはヘッドアンプとこのプリアンプの接続バリエーションについて

接続パターン①アンプのセンドリターンを使ったアンバランス接続
接続パターン①
この接続方法でも充分このプリアンプの各機能の効果は体感出来ます。

接続パターン②UBB 30Vを使用しバランス接続
接続パターン②
赤いラインはTRSバランスケーブルを使用します。
一気に音が面で出て来るのを体感出来ます、バランス接続出来るプリアンプの本領発揮です。
こうなるともうプリアンプではなくポストアンプですね。

接続パターン③ヘッドアンプのパワー部のみ使用しプリアンプのみでサウンドメイキング
接続パターン③
ヘッドアンプのプリ部を通さずエフェクターボードからダイレクトにプリアンプへ接続します。
ヘッドのプリアンプ部を通した音と通さない音では当然大きな違いがあります。
UBB 30V無しでも問題無く使用出来る接続方法です。


現在スタジオで試した接続方法は以上ですが

アイデア次第でまだまだサウンドメイキングの幅は広がりそうです。

先日「そこに鳴る」のスタジオにお邪魔して3つの接続方法を試してもらった結果、

藤原さんは接続パターン②を選んでエフェクターボードのセッティングも見直していました。

まだ使い始めたばかりですので今後セッティングを詰めて行けば変わる可能性もありますね。

今回藤原さんと半年以上掛けて音作りしてきた集大成がこのプリアンプです。

音色をイジるのでは無く、位相・SHIFT・KANTERで出音を上下に前後に動かして音作り出来ます。

音色だけではどうにもならない部分に大幅に手を入れる事が出来たので、

ライブでのベースサウンドメイキングを大きく前進させる事が出来るのではないかと思います。

もちろんレコーディングでも大いに活用出来ます。

藤原さんだけでなく「Cö shu Nie」のベーシスト松本さんには1号機が完成してから

スタジオで実際に「Cö shu Nie」のツアーリハーサルと合わせて色々な接続パターンを

アンサンブル内で試させていただく事に協力していただきました。

その1号機は「□ Cö shu Nie Tour 2019 □ ”Daring Transition"」ツアーで

一足先にライブの現場で使用されています。

松本さんの機材もライブで使った感想も含めて

また改めてブログにて紹介させていただきます。

そこに鳴る 藤原美咲さんのベースシステムについて「エフェクターボード・アンプ・ワイヤレス編」

事前にギターもベースもしっかり位相を合わせた上で

去年7月末に初めてライブを観させていただきました。

ライブを観た上で感じたサウンドに関する問題点や課題を正直にお伝えしました。

・同期とドラムサウンドに負けていてギター・ベースの存在感が奥まっていて薄い

・歪みのエフェクターを3種類使い分けているが聞いている側ではその違いが全く分からない

・音の輪郭がボヤけていてせっかくのテクニカルなフレーズが聞き取りづらい


志雄さんのドラムはトリガーも使いキックの音が輪郭も

ハッキリしていてがバシバシ前に面で飛んで来る、

同じく同期も音が面で飛んでくるのに比べ弦楽器隊は音が点で鳴って飛んで来ない。

バンドとしての演奏は非常に高度でテクニカルなのに

ライブでその実力とサウンドが比例せずもの凄くもったいなく感じたので、

エフェクターボードとヘッドアンプ全てに手を入れる提案をさせていただきました。

エフェクターボードとアンプにどう手を入れたのかは

以前ブログに記事にした内容をそのまま実行しました。

「ベースシステムについて」←クリック

2018年3月のブログです、合わせてお読みいただければと思います。

このブログ内容にあるアンプヘッドまで含めたサウンドシステムの構築です。

去年の9月に機材をお預かりし一気にエフェクター全てをアンプをモディファイしました。

手を入れた機材のサウンドを確認する機会は10月のツーマンライブでした。

じっくりサウンドチェックも出来るのでリハーサルからお邪魔しました。

ひとつ気になっていた点がベース本体と

ワイヤレスのインピーダンスマッチングの問題です。

ベースはアクティブで使用しておりワイヤレス送信機とインピーダンスが合いません。

ベース本体アクティブLo-Z出力→ワイヤレス送信機Hi-Z入力。

ベースをパッシブで使用すると

Hi-Z出力→ワイヤレス送信機Hi-Z入力でマッチングします。

ワイヤレス受信機もアクティブ専用と割り切って

インピーダンスMODしようと試みたのですが、

最近の送信機の小型化はすさまじく基盤に手を入れる余地が無く諦めていました。

まぁ1箇所くらいインピーダンスが合わなくても大丈夫だろうと思っていました。

リハーサルで一度アクティブとパッシブを切り替えて音出ししてもらいました。

私自身はやっぱりパッシブでワイヤレスとのインピーダンスが

マッチングしているサウンドの方が良いと思ったのですが、

アクティブサウンドの方がバンドに合っていると藤原さんと鈴木さんの意見を尊重し、

その日のライブはアクティブで演奏しました。

しかしいざライブが始まって聞いていると確実にベースサウンドは良くなっているのですが、

同じく手を入れたギターサウンドに比べ所々音に不明瞭な部分があり凄く気になりました。

後日再び機材をEVAに持ち込んでもらいひとつテストをしてみました。

ベースとワイヤレス送信機の間に「Lo-Z to Hi-Z Converter FS-2」を挟んで

強制的にインピーダンスマッチングを取る方法と

パッシブに切り替えて直でマッチングする方法。

やはりパッシブで直に送信機と?ぎマッチングさせた方が

弾き心地としてしっくり来るとの結果でした。(タッチがしっかり表現出来る)

一度パッシブに切り替えて音作りを見直そうと言う事になりました。

それからライブを毎回PAブース辺りからカメラで撮ってもらい

その都度会場での音を動画で確認させてもらいました。

間違いなくパッシブで演奏している音の方がギター・ドラム・同期に負けず

ハッキリとした輪郭で音が前に飛んでいる事がカメラ越しでも確認出来ました。

以前アクティブで演奏していた頃の動画と比べてもその違いはよく分かりました。

考えてみれば最初っから音ヤセした状態で音作りしているのですから当然の結果でした。

その後も藤原さんから色々なサウンドメイキングの相談が寄せられます。

それを一気に解決してしまおうと藤原さんに提案し新しい機材を開発する事になりました。

もうすぐ完成します。

つづく

そこに鳴る 藤原美咲さんのベースシステムについて「位相合わせ編」の補足です。

当たり前の様に「正相」「逆相」と書いていましたが、

そもそも「正相」だったらどうなるの?「逆相」だったらどうなるの?

そこの説明が全く無いままダラダラ書いていましたので、

ブログの意味がさっぱり分からないかと思い補足させていただきます。

弊社WEBに詳しく説明はしているのですがここではザックリ簡単に書いてみます。

「位相」とは音の向く方向だとお考え下さい。

正相」だと音が前に進むが「逆相」だと音が後ろへ進む。

アンプを鳴らすスピーカーは表からも裏からも音が出ますので

ベース単体だと「正相」か「逆相」か中々判別出来ません。

ただアンサンブルとなると一転「逆相」だった場合の弊害が露出します。

ドラムのキックは後ろから叩いて前に音を飛ばすので常に「正相」です。

アンサンブルではこのキックの音が基準となります。
キック

もしベースが「逆相」だと鳴らす帯域の被るキックと互いに音を打ち消しあってしまいます。

ba_n.gif

打ち消しあうと言っても音が完全に消える訳ではありませんが、

音ヌケが悪くなり非常にリズムが取り辛くなります。

ベーシストはリズムが取り辛くなりドラマーはベースのモニターがし辛くなります。

ステージではベーシストは自分の音が抜けて来ないのでアンプの音量を上げすぎてしまう、

それでも聞き取り辛いドラマーがモニターでやたらベースをもっと返してくれと言う。

典型的な「逆相」あるあるです。

正相」「逆相」がぶつかり合い音を打ち消し合うのは原理原則の問題なので、

アンプやエフェクターでいくら音色をイジッてもベース音ヌケ問題は解決しません。

だからEVA電子ではまず「位相」を調べる所からスタートします。

アンサンブル全て音の進む方向を前に向かう様揃えるのです。

all_p.gif

この環境になるとウソの様に演奏がし易くなります。

アンプから出す音量も最小限で済むのでボーカルやコーラスワークの練習も捗ります。

まず環境を整えてから「音作り」をスタートしましょうと提案しています。

出音の位相を考えてモノ作りがされていないので

正相」で出てたらラッキーと言うのが現状です。

ベーシストの音作りの悩みの根本が「位相」問題なので

これが解決した途端ベーシストの皆さんは来なくなってしまいます(笑)

ここからが本当のスタートでもっと突っ込んだベースサウンドメイキングを

長年構想していて構築したかったのですが中々その機会が訪れませんでした。

藤原美咲さんとの取り組みでようやくその機会が訪れたので

何度かに分けてでもブログで紹介しようと思ったきっかけです。

また近日更新させていただきます。

そこに鳴る 藤原美咲さんのベースシステムについて「位相合わせ編」

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ベースマガジン2019年3月号に藤原美咲さんの機材が紹介された事を記念して、

現在のシステムに至る経緯を何回かに分けて紹介させていただきます。

ベースサウンドメイキングの悩みの解決のヒントになればと思います。

最初はバンドのギターボーカルである鈴木重厚さんから

製作中の音源を聞かせてもらった所から始まります。

ベースが逆相でした。

ベース本体がアクティブと言う事で出力が

逆相なのだろうと思いその場でD・Iを貸し出しました。

2PHASE CONTROL D/I(BPHC-1)
direct_box_2phaase.gif
このD・Iの位相切り替えスイッチをINVERT側にしてスタジオで試してもらう事に。

「ベースの音抜けが良くなった」と報告をもらえたのでこれで解決かと思ったのですが。

後日「ライブではベースの音が抜けなくなっている」と報告を受けたので

これはおかしいと思い藤原さんに全ての機材を持ち込んで来店してもらいました。

お会いするのもこれが初めてで去年7月のお話です。

ベース本体、エフェクターボード、アンプ全ての機材の位相を調べました。

調べてみると結構なレアケース。

ベース本体がアクティブ・パッシブ切り替え可能なのですが、

アクティブ時は正相出力でパッシブ時は逆相出力でした。普段はアクティブで使用。

エフェクターボードに入っているエフェクターは特に問題無し。

アンプは逆相出力。

なるほど、これでスタジオとライブで体感した違和感の原因が分かりました。

・D・Iを貸し出す前のスタジオでの位相

元々のスタジオ位相

・D・I貸し出し後のスタジオでの位相

スタジオ位相正相
※DIのアンプ側出力MONI OUTの位相を反転

スタジオではこれで出音が正相になったのでプレイし易くなったんです。

しかしライブではダメなんです。D・Iで位相を切り替えた事で外音に悪影響が。

・D・Iを貸し出す前のライブでの位相

元々の位相

・D・I貸し出し後のライブでの位相

アンプ正相・PA逆相
※DIのアンプ側出力MONI OUTの位相を反転、PA側出力XLR OUTの位相を反転

D・Iで位相を切り替えた事で外音をわざわざ逆相にしてしまっていました。

藤原さんが感じた違和感は全く正しかったのです。

どちらにしてもアンプの出音とステージモニターの出音が正相と逆相で

打ち消しあっていたのでかなり演奏し辛かったのではないでしょうか。

調べてようやく分かった事なのでここからが 2PHASE CONTROL D・I 本領発揮です。

次回ライブではアンプ側と卓側の位相を別々に切り替えて各出力の位相を揃えます。

・次回ライブでの位相

アンプ正相・PA正相
※DIのアンプ側出力MONI OUTの位相を反転、PA側出力XLR OUTの位相はそのまま

これでギターもベースもバッチリ正相でライブが出来ます。

位相を合わせてからが音作りの本格的なスタートです。

そして7月末に初めてライブを見させていただく事に。

つづく。
プロフィール

evaemis

Author:evaemis
大阪でオリジナルエフェクターやエフェクトボード製作を手掛けるEVA電子楽器サービスです。

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