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アクティブベース(ギター)とワイヤレス

近年ワイヤレスシステムは飛躍的な進化を遂げて安価で高性能な物が多くなりました。

ただこのワイヤレス送信機も入力はハイインピーダンスとなっていて

アクティブベースを繋ぐとその時点で劣化が始まってしまいます。

かなり前からそのワイヤレス使用時の劣化問題の相談を受けていただのですが解決は難しかったです。

ワイヤレス送信機の入力部をアクティブベースに合わせたローインピーダンスに改造しようと試みましたが、

最近のワイヤレス送信機の小型化により手を入れる事が極めて困難で断念しました。

2000年代辺りの大きいワイヤレス送信機なら可能でしたが今更使う人はいないでしょう。

アクティブベースプリアンプHi-Z MODでようやくワイヤレス使用時の音質劣化を解決する事が出来、

アクティブサウンドを余す事無くシステムに送り込む事が出来るようになりました。

何年か前「そこに鳴る」ベーシスト藤原さん使用しているベースがアクティブ・パッシブ切替が出来たので、

ライブのリハ現場でフロアで聞いていても違いが分かるか試してもらいました。

当時のシステムはマイキングせずラインのみでした。

アクティブに切り替えると明らかに音がボヤけたのが分かりました。

そこにギターとドラムが入るとベースの輪郭がパッシブの時より

滲んでフロアで聞いていて全然気持ちよくありませんでした。

これでアクティブを使う理由が無くなったのでそれ以来ずっとパッシブで使用されています。

すごくミクロな劣化に感じられてもライブハウスのフロアと言うマクロな現場では音に大きく影響を及ぼします。

音質劣化のバタフライエフェクトです。

せっかくワイヤレス問題が解決したのだからアクティブのアグレッシブなサウンドをフロアで体感してみたいですね。

ブログ「アクティブベース(ギター)プリアンプHi-Z MOD」

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アクティブベース(ギター)プリアンプHi-Z MOD

アクティブベースのプリアンプ出力はローインピーダンス信号です。

ローインピーダンス信号は外来ノイズの影響を受けにくく、

パッシブピックアップに比べると非常にノイズレスで音作りの幅も広いのが特徴です。

ただ問題なのはエフェクターやアンプのインプットがパッシブピックアップの

微弱な信号を受ける用のハイインピーダンス入力になっている事です。

ローインピーダンス信号がハイインピーダンス入力に入るとローカットが起こります。

これが「音ヤセ」の根本原因です。

アクティブベースは基本的にどこに繋いでも「音ヤセ」した状態から音作りがスタートしています。

そのアクティブベースのベースプリアンプ回路に新開発のHi-Zユニットを直接取り付け

プリアンプのローインピーダンス信号をハイインピーダンス信号に変換してアウトプットするMODを開始します。

プリアンプ出力インピーダンスを計測し緻密にマッチングを取る事が出来るため、

プリアンプの音色を変える事無く極自然なハイインピーダンス信号となってアウトプットされます。

アクティブベースのローノイズで多彩な音作りのメリットはそのままに

パッシブベースをアンプ直で繋いだ時の様な自然な太さと倍音感が得られます。

Hi-Z MODのビフォーアフターの音源を録ってみましたので参考にして下さい。

ベースを直接インターフェースのINST入力へ接続した音3パターンです。

ベースはインドネシア製スティングレイ5弦です。
thumbnail_IMG_2885.jpg


MOD前指弾きサウンド
evaemis · Bass Original Finger1

MOD後指弾きサウンド
evaemis · Bass Mod Finger1

MOD前ピック弾きサウンド
evaemis · Bass Original Pick1

MOD後ピック弾きサウンド
evaemis · Bass Mod Pick1

MOD前ピック弾きB弦サウンド
evaemis · Bass Original Pick2

MOD後ピック弾きB弦サウンド
evaemis · Bass Mod Pick2


音色が劇的に変わる訳ではないので一聴すると何が違うのかよく分からないかもしれません。

出来るだけ色々な視聴環境(スマホ・イヤホン・モニタースピーカー・オーディオ等)で

繰り返し聞いていると聞きどころが分かり違いが明確になって来ると思います。

指弾きでビフォーアフターを聞くとMOD前はクリップ気味で音に芯が無く全体的な音の纏まりに欠けます。

ピック弾きになるとMOD前はスティングレイ特有のメタリックな質感と

ベース本来の低域の音の繋がりが無く別々に鳴っている様に聞こえます。

ピック弾きB弦サウンドの違いは顕著でB弦がボソボソ鳴っていて芯が無くバタついて纏まりもありません。

このMODを始める前はMODすると低音域が出過ぎてその補正に苦労するのではないかと想像しましたが、

実際に失われていたのは低域より音の芯の部分である太さだったのだと気づきました。

アクティブベースの場合このMOD前サウンドから全ての音作りが始まるのですから大問題です。

アンプで鳴らすとMOD後はアクティブ特有ピッキング時の暗さが消え音が明るく明瞭で出音も速く感じました。

この違いは失われていた倍音が出ているからでしょう。

低域・中域・高域は後からでもEQ等で補正出来ますが一旦失われた太さと倍音は二度と復活しません。

このビフォーアフターの違いを取るに足らない問題だとと切って捨てるか深刻に捉えるか。

ノイズレスなアクティブハイインピーダンスサウンドは今後の音作りに多大なる恩恵をもたらしてくれるはずです。

取り付けるHi-Zユニットの電源はプリアンプから取り出します消費電量にはほとんど影響ありません。

アクティブベースHi-Z MODの受付について
Hi-Zユニット取り付け費用は税込み22,000円

(今後機種によっては変動する可能性もございます)

・ベースのメーカーと機種名を明記、ユニット取り付けには9V電池1個分のスペースが必要です、
キャビティ内のスペースを写真等で事前に確認させていただきます。
直接持ち込んでいただければ確認はさせていただきますが必ず事前にご予約下さい。

・郵送でも受け付け可能ですがハードケースまたはそれに準ずる箱に入れて発送願います。
(ハードケースはエアキャップ等で包んで発送下さい)
元払いでお送りいただき返送は佐川急便着払いにて行います。

・納期はベース本体受け取り後最大2週間とさせていただきます。

・ベース本体が逆相出力の場合アップチャージで正相出力に出来ます。
(別途税込み11,000円)

・パッシブとアクティブの切り替えが出来るベースにも取り付け可能です。

・パッシブとアクティブで出力位相が異なる場合アップチャージで位相を揃える事も可能です。
(その場合パッシブの位相に合わせる事になります、別途税込み11,000円)

・もちろんアクティブピックアップが搭載されたギターも同様のHi-Z MOD可能です。

お問い合わせは必ずメールにてお願いいたします。

その際にフルネームは必ず記載して下さい。

お問い合わせは下記メールアドレスまでお願いいたします。

evaemis@power.email.ne.jp

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Author:evaemis
大阪でオリジナルエフェクターやエフェクトボード製作を手掛けるEVA電子楽器サービスです。

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