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リニューアル「HIGH GRADE SOUND STABILIZER Ⅲ& IMP PHASE Control System」の続き

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「HIGH GRADE SOUND STABILIZER Ⅲ& IMP PHASE Control System」が、

何故リニューアル出来たかのお話。

きっかけは4月か5月に懇意にしている大阪のショップさんから来た特注品の依頼でした。

・ペダルプリアンプ「Micro PrreampⅡ on/off sw(MP-2S)」を2基搭載し切替可能とする

・バイパス時用のスタビライザーとしてハイグレードタイプを搭載する

・出力はアンバランスとバランス両方可能とする

・その他位相とインピーダンス切替、MUTE/TUNEROUT機能とプリアンプON/OFF機能

このスペック全てを満たそうとした時に最大の問題は電源部分です。

HIGH GRADE SOUND STABILIZER は独立した電源が必要だったので、

そのまま製作すればプリアンプ用とスタビライザー用と

2つのアダプターを使って動作させなくてはならなくなります。

その問題をクリアする為に新しい電源回路の設計から始まりました。

それと同時に外部から供給された電圧を内部で昇圧し安定させる。

難題をクリアして完成した特注品がこちら。
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感覚ピエロのベーシストである滝口大樹氏からのオーダーでした。

滝口氏とショップ間での綿密な打ち合わせにより生まれたアイデアですので、

当社はその課程に全く関与しておらずオーダーいただいたプランを形にしただけです。

膨大なノウハウを蓄積したショップとの絶大な信頼関係が無ければ

到底生み出せなかったであろう特注品でした。

今回のオーダーで色々な難題をぶつけてもらえたお陰で

「HIGH GRADE SOUND STABILIZER Ⅲ& IMP PHASE Control System」

がリニューアル出来たと言っても過言ではありません。


滝口氏はこの特注品プリアンプ以外にも普段から

ERP Type-3 TubePreamp
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も、ご愛用いただいているとお聞きしております。

2つのプリアンプを駆使してどうようなベースサウンドを奏でているのか非常に興味があります。

機会があればライブ会場にも足を運んで体感してみたいです。



結構無茶振りには慣れておりますので「こんな製品が出来ないか?」

など構想がありましたら一度お問い合わせしてみて下さい。

evaemis@power.email.ne.jp
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リニューアル「HIGH GRADE SOUND STABILIZER Ⅲ& IMP PHASE Control System」

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当社スタビライザーシリーズ最高峰である

「HIGH GRADE SOUND STABILIZER Ⅲ& IMP PHASE Control System」

がリニューアルしました。

以下変更点です。

①従来の電池内蔵型ケースの他、外部電源専用小型化タイプを追加

従来型ケースサイズ 83(W)×115(D)× 34(H)

小型化ケースサイズ 65(W)×116(D)× 32(H)

※突起物等含まず

②付属ケーブルにてアンバランス出力の他にXLRバランス出力も選択が可能

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③外部電源使用時に他の機器との併用が出来ませんでしたが、

新設計電源回路により併用が可能になりました。

アイソレーションされていないパワーサプライなども使用可能です。

④新設計電源回路により電池またはアダプターからの電圧を30Vに昇圧安定化し動作

※9V以下になると電圧が安定しないので電池の場合は2個使用、

ACアダプターの場合はセンターマイナスDC9V~18Vの物をご使用下さい。


価格はケースサイズを問わず39,000円税別と従来通りとさせていただいております。


試作品完成後ロングランテストしてみた所感を。

30V動作によるヘッドルーム拡大のメリットが非常に大きい、

特にハムバッカーの印象がかわりました。

今まで低音域が詰まっていたのかと思わせる開放感のある滑らかな低音。

ブーミーと言うか潰れた様に感じられていた

イヤな帯域はエフェクターやアンプのせいでは無く

9Vや18Vのヘッドールームでは受けきれていなかったのかと新たな発見。

この圧倒的なヘッドルームはベースでの使用においても最大限効果が発揮されるでしょう。


アンバランス・バランス出力が選択可能になりましたので、

PHC-VICと同様にXLRケーブルを介してオーディオインターフェイスに

直接ギターやベースの信号を送り込む事が可能に。

プラグインソフトを使った際のサウンドクオリティが飛躍的に向上します。

PHC-VICを使ってのデモサウンドはサウンドクラウドで視聴可能です。

https://soundcloud.com/evaemis

ライブなどでは簡易D・Iとしても使用可能です。


小型化したケースサイズはエフェクターボードへ組み込みの際はありがたいです。

外部電源使用時に他の機器と併用が可能になったので、

今までの様に単独のアダプターなどを用意する必要がありません。

もちろん電源の良し悪しはサウンドに直接影響を与えますので、

良質なACアダプターやパワーサプライの使用を強くお勧めします。


新たな30V動作のダイナミックレンジ領域を最大限活かすには

他のエフェクターを繋ぐ際ひと工夫試みた方が良さそうなので現在試行錯誤中です。

またブログにてご報告させていただきます。



製品に関するお問い合わせは下記アドレスまで

evaemis@power.email.ne.jp
プロフィール

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Author:evaemis
大阪でオリジナルエフェクターやエフェクトボード製作を手掛けるEVA電子楽器サービスです。

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