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FRACTAL AXE-FXⅡ& AXE-FXⅡXL+ のインピーダンスMOD 補足編

FRACTAL AXE-FXⅡインピーダンスMODの内容について

書いていない部分も含めて補足させていただきます。

先日のブログを読んでいる限りではリアインプット1ヶ所を

モディファイしているかのように読めてしまいます。

05-59n31-axe-fx2xl.jpg

実際はリアのINPUT1のL・RとINPUT2(FX RETURN)のL・RもLo-Z化しています。

INPUT2(FX RETURN)の入力インピーダンス値は1MΩで完全にHi-Zです。

外部エフェクターを接続した際や4ケーブルメソッドをすると

この部分でローカットが起こり音ヤセしてしまいます。

FRACTALに外部エフェクターを接続したり、

わざわざ4ケーブルメソッドをするユーザーがどれほどおられるか分かりません。

FRACTALに限らずGT-100でもPODでもインピーダンスMODする際は

各入出力の数値を全て調べて適正化しております。

せっかく良くなったと体感していただけたのに

SEND/RETURNを使って台無しになってしまうのは勿体無いですからね。

P1040570.jpg

ここからまた個人的な感想になってしまいますが、

旧機種のULTRAと現行AXE FXⅡどちらが自分の好みか。

インピーダンスMODしていないなら文句無くAXE FXⅡでしょう。

マルチエフェクター特有の暗さが無い、

その点だけでもマルチエフェクターとして突出しています。

ただインピーダンスMODを施した両機を比べたらどうだろう。

先日「Being Guitar Summit」にお邪魔させていただいた際、

楽屋でFRACTALの話題になりあるギタリストの方が

「FRACTALはゴージャス感あるよね」とおっしゃったのをお聞きして、

モヤモヤしていたのは「それだ!」と腑に落ちました。

AXE FXⅡはFRACTAL特有のトーンにあるゴージャス感が

ULTRAに比べかなり強くなっている感じがする。

個人的な解釈としてゴージャス感とは

「イナタさ」や「チューブアンプ特有のザラついた質感」と相反するもの。

インピーダンスMODしたULTRAの方がゴージャス感が程よく抑えられ、

要は自分の好みに近かったって事だったんだと思います。

ただインピーダンスMODした両機を並べて比較した訳ではないので、

思い込みなのかどうなのかそんな機会があればまた詳細にリポートしたいと思います。

出来たら先日インピーダンスMODしたKEMPERと3台並べて徹底検証したいですね。

KEMPERについても近日記事にします。


ご紹介したモディファイのご相談やお問い合わせは下記アドレスまで

evaemis@power.email.ne.jp
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FRACTAL AXE-FXⅡ& AXE-FXⅡXL+ のインピーダンスMOD

以前 FRACTAL AXE-FX ULTRA のインピーダンスMOD

体感している立場からの感想です。(あくまで個人的な主観です)

AXE-FX ULTRA と AXE-FXⅡ ではまるで別物と思えるくらい違います。

何が決定的に違うのか。

「マルチエフェクター特有のトーンの暗さが解消されている」この点です。

BOSS GT-100・POD HD・その他マルチエフェクターやシュミレーターは

インピーダンスMODを施す事でこの暗さが消える事で劇的に変わったと体感出来ました。

この暗さは食事における「食感」が無いのと良く似ています。

味は似ているがサクサクの衣が無い天ぷらみたいなもんです。

サクサクの衣はピッキングにおける「カキクケコ」です。

ギタリストの表現力の根幹です。

ここがインピーダンスMODによって表現出来る様になる、

今までこの点が評価いただいており

「何が変わったのか分からない」等の意見はございませんでした。

AXE-FXⅡ& AXE-FXⅡXL+ はノーマルの状態でその暗さはありません。

AXE-FXⅡXL+ ではフロントインプットのインピーダンスも段階的に可変出来ました。

POD HDの様にインピーダンスが下がった状態をシュミレートと言った擬似的変化ではなく、

液晶パネルの表示数値通り変化していきます。(リアパネルのINPUTでは変化無し)

スタビライザーから出力されるLo-Z信号はインピーダンスアンマッチする事なく

FRACTALに送り込まれるのでインピーダンスMODの必要はありません。

しかしながら AXE-FXⅡ& AXE-FXⅡXL+ をモディファイご依頼いただいたユーザー様から

「何が変わったのか分からないから元に戻してくれ」と言ったご意見はありませんでした。

それはリアパネルのINPUTがバランス入力に対応しているのと

PHC-VICの組み合わせによるものです。

PHC-VICはバランス出力が可能です。

PHC-VICをバランス接続させる事で音の解像度や密度が飛躍的に向上します。

オーディオインターフェイスとバランス接続させ

アンプシュミレータープラグインソフトを使ったサウンドを聴いてみて下さい。

soundcloudにて視聴できます。

このPHC-VICとFRACTALのバランス接続が

AXE-FXⅡ& AXE-FXⅡXL+ の秘めたポテンシャルの更なる向上に繋がります。

先程述べたインピーダンスの可変はリアインプットには反映されませんでした。

バランス接続可能ですが入力インピーダンスはHi-Z(1MΩ)固定です。

このリアパネルのバランス入力をインピーダンスMODしLo-Z入力専用とします。

PHC-VICとTRSケーブルで繋ぐ事でバランス接続出来ます。

P1040621.jpg

ヘッドフォンやスタジオモニターレベルではその変化は小さく感じられるかもしれませんが、

ライブでFRACTALを使うプレイヤーにとっては大きな変化として体感出来ると思います。

実際その変化を顕著に体感出来たのは

FRACTAL→パワーアンプ→キャビネット での接続でした。

FRACTAL XLR OUT → PA でも外音の変化は大きいでしょう。

無かった食感が生まれる的な劇的変化ではありませんが、

あと少しのピッキング追従性やインピーダンスマッチングによる低音の再生能力、

音の解像度と密度の向上は、

こういったプロユースな機材に求められるものではないでしょうか。

P1040584.jpg

ご紹介したモディファイのご相談やお問い合わせは下記アドレスまで

evaemis@power.email.ne.jp

新製品「Final Level Meter」

final meter

お客様からのご相談もあり以前から構想もあったので製品化した

「Final Level Meter」のご紹介です。

エフェクトボードで複数の歪みを使い分けているが、

聴感上だけの音量調整だけでなく視覚的にもレベル管理が出来たら。

と言うご要望から製作開始しました。

もちろんLEDがピカピカ光るだけではありません。

しっかりVUメーターとしての機能を備えております。

level.gif

ギター直レベルの弱い信号からエフェクター増幅後の信号まで対応出来るよう

「AJUST」ツマミでLEDの動きを調整出来ます。

基本的なスペックは以下の通りです。

希望小売価格:20,000円(税抜き)

コントロール:ADJUST

端子:IN , OUT

入出力インピーダンス:IN Lo-Z , OUT Lo-Z

電源:9V(006P) , EXT DC 9V to 18V

サイズ:65(W) ,116(D) , 32.4(H) 突起物は含まない寸法

入力はエフェクター通過後のLo-Z専用でパッシブギター直は不可です。

バイパス音に影響を与えないバッファーを内蔵しております。

P1040600.jpg

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視覚的にも鮮やかでエフェクターボードを彩るアクセントとしても

遊び心があって見ていて楽しいですよね。


ご予約やお問い合わせに関しては下記アドレスまで。

evaemis@power.email.ne.jp

特注品「EQ DirectBox with KANTER」

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D・Iのご相談に来られたお客様とのお話から生まれた特注品です。

KANTER搭載のきっかけは当テクニカルショップへご来店いただいた際、

KANTER AUDIO」でお気に入りの音楽を視聴

その効果に魅力を感じて「D・Iにこの機能を付けれないか?」と

ご質問受けた事から始まりました。

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KANTERはと正位相信号のみブースト出来る

全く新しい発想から生まれたブースターです。

基本となるD・Iは「EQ Direct Box(BPHC-EQ)」をベースにし、

入力インピーダンス切替スイッチを設けた最新型です。

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イコライザー機能もON・OFFが可能になっております。

テストはパッシブのジャズベースで行いました。

D・Iからモニターへ送られたサウンドを比較すると

イコライザーOFFの時はパッシブ特有のモッサリした音ですが、

イコライザーONでブティックアンプに繋いだかの様な洗練された音に変わります。

ライブでのベースサウンドはマイキングされる事も少なく、

ほぼライン信号のみが外音に反映されます。

ベースアンプで一生懸命音作りしても外音と切り離されているのが現状です。

積極的に音作り出来るD・Iとしてライブだけでなくレコーディングでも重宝するでしょう。

KANTERで少し正位相信号をブーストするだけで、

爆音にしなくても音量は控えめで存在感のあるベースサウンドが実現出来ます。

EVA独自の機能が詰まった今回製作させていただいたD・I、

出来ればデモ機を製作していつでも試奏出来る様にしたいなと思っています。


特注品のご相談やお問い合わせは下記アドレスまで

evaemis@power.email.ne.jp
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Author:evaemis
大阪でオリジナルエフェクターやエフェクトボード製作を手掛けるEVA電子楽器サービスです。

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