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FRACTAL Axe-FX ULTRA インピーダンスMOD

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BOSS GT-100 や POD HD 等をインピーダンスMOD数多くして来ましたが、

FRACTAL は色々お話はあったもののなかなか持ち込まれる事はありませんでした。

今回最初にノーマル状態で弾いた時の印象は

「GT-100やPOD HDとは桁違いのサウンド、このままでいいんじゃないか。」

と、思えるくらいのサウンドでした。

しかし改めてMODしたPOD HDに繋ぎかえて音を出してみると、

音の解像度や密度が落ちて荒く感じてしまうもののPODの方が良い。

なぜそう感じるのか、一言で表すと「トーンが暗い」のです。

その暗さがギタリストにとって非常に大事な要素を奪っています。

ピッキングした時の初速(ピッキングニュアンス)と音抜け感です。

これが少しでも奪われると音が「暗い」と感じるのです。

おそらく初速の違いなど数十分の1秒か数百分の1秒なのかもしれませんが、

ギタートーンの良さイコール音の速さでもあります。

この非常に僅かな違和感が実際のアンプとシュミレーターの差なのでしょう。

最初FRACTALを弾いた時はその解像度と音の密度が

実際のアンプを弾いた時のそれとほとんど変わらない事に驚きました。

しかしこれはHDテレビ(ノーマルPOD)が4Kテレビ(ノーマルFRACTAL)に変わっただけで

シュミレーターを弾いている感覚に変わり無い事に気付きました。

おそらく最新の「Axe FXⅡ」に変えたとしても4Kが8Kに変わるといった変化でしょう。

モニター越しにエフェクターやアンプを操作していると言うバーチャル感に変わりはありません。

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インピーダンスMOD後のFRACTALはその暗さが無くなり

弾き心地は実際のアンプとなんら変わる事無く違和感はありません。

テストは ギター→PHC-VIC→FRACTAL→5150Ⅱパワーアンプ部→キャビネット でした。

しかも使い方が全然分からなかったので音が出る内蔵プリセットのみでのチェックです。

(フロントとリアに入力がありリアはノーマルのままなのでどう変化したか比較出来ます)

もっとプリセットを追い込む事が出来れば一体どんな音が出るのだろう・・・

そんな期待感とシュミレーターのみでシステムが完結してしまうのでは

と言うある種の怖さが入り混じった複雑な心境でした。


このインピーダンスMODが施された「FRACTAL Axe-FX ULTRA」は

5月末から始まるあるアーティストの大規模な全国ツアーで使われる事になります。

先に行われるリハーサルで得られるインプレッションに関しては

ぜひこのブログででも紹介させて頂きたいと思っています。



お問い合わせに関しては下記アドレスまで。

evaemis@power.email.ne.jp
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SoundStabilizer ORIGIN とエレガット

新製品の SoundStabilizer ORIGIN は今回ご紹介する内容も見据えたコンセプトです。

SoundStabilizer ORIGIN を紹介したエントリーはこちら

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SoundStabilizer ORIGIN はプラグ部分にプリアンプが内蔵されており、

シールドによる音質変化や劣化が最小限に抑える事が出来ます。

お預かりさせていただいたエレガットにはプリアンプが内蔵されているので、

まずはエレガットに内蔵されているプリアンプを取り外しピエゾピックアップのみ残します。

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これを外すだけで結構軽量化にも貢献します。

外した部分はパネルを作って穴埋めします。

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こうしてパッシブのピエゾピックアップのみとなったエレガット。

このエレガットと SoundStabilizer ORIGIN の組み合わせで使用します。

内蔵プリアンプの個性的なサウンドから

ギター本体が持っている胴鳴りやプレイヤーのタッチ・ニュアンスはそのままに

太さと煌びやかさが増してアウトプットされる印象に様変わりします。

今回は内蔵プリアンプを外す加工が必要でしたが、

最近はギター本体にあまり手を加える事無く取り付け可能な

ピックアップも多くリリースされていますよね。

お気に入りのアコギやガットにパッシブタイプのピックアップを

取り付けて SoundStabilizer ORIGIN と組み合わせ

ライブやレコーディングでガンガン使えるする一本にする事が可能です。

SoundStabilizer ORIGIN にはLEVEL・TONE・PHASEスイッチも装備しています。

ギターの鳴りを損なう事無くサウンドの微調整や

出音の位相を整える事が出来るので内蔵プリアンプとは違った

新しいサウンドメイキングのツールとしてご活用いただけます。



お問い合わせに関しては下記アドレスまで。

evaemis@power.email.ne.jp

ここ最近インピーダンスMODしたエフェクター その6

その5が去年の10月24日だったので間隔が空いてしまいました。

重複するエフェクターも多かったのですが、

そんな中からいくつかピックアップしてご紹介します。


FAT214.K
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個人的にコンプレッサーの良し悪しがイマイチ掴みきれていないのですが、

これはノーマルの状態から良いコンプだと思いました。

ナチュナルにしっかり掛かり原音を損ねない印象です。

インピーダンスMOD後は帯域に偏り無く底から持ち上げてくれる様な

しっかりとした重心が感じられます。

音が太くなり少し煌びやかさが増したような、

ずっと掛けっぱなしにしておきたい弾いていて飽きが来ない音色です。

よく「何か良いコンプありませんか?」と聞かれますが、

この機種に限らずインピーダンスマッチングさせたコンプをお勧め致します。


FULLTONE OCD
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過去にFULLTONE製品はいくつか所有していた事があります。

FULLDRIVE2・OCD・FAT BOOST2 などなど。

どれも堅実な造りで馴染みの良い安定感のあるサウンドです。

OCDをインピーダンスMODしてみて改めて

「あぁ持っておけば良かった。」と思わせる素晴らしいドライブペダルです。

単体で歪ませても良し、アンプのゲインプッシュに使っても良し、

ギターボリュームにもリニアに反応してくれる玄人好みな一台です。


ELECTRO HARMONIX DELUXE MEMORYMAN
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これも過去に所有していました。

音色は申し分ないのですが逆相になるしバイパス音に難アリで

システムに組み込むのが面倒になり手放しました。

今回はインピーダンスMODに加えON時に位相反転する対策も施し

究極のメモリーマンと言っても過言ではない仕上がりでした。

このギリギリ音痴じゃない揺れと濃密で拡がりと奥行きのあるエコー。

踏んだ瞬間に世界が変わるような不思議な魅力を持っています。

音色だけだと最近のモデリングディレイでかなり似せられるのですが、

この3次元的な拡がりと奥行きは本物でないと出せません。

本当に素晴らしいディレイペダルです。


DECIMETOR PRO RACK G
DUAL CHANNEL NOISE REDUCTION SYSTEM
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ご依頼者様曰く「音が変わってしまうけどこのノイズリダクションは外せない」

と言われるくらいレコーディングなどでは必須のアイテムとの事でした。

過去にストンプタイプのDECIMETORをインピーダンスMODした印象から

音が変わってしまうのはバイパス音云々では無く

インピーダンスのせいだとピンと来ました。

インピーダンスMOD後

GUITAR→SOUNDSTABILIZER→DECIMETOR CH1→FINALSTABILIZER→AMP INPUT

AMP SEND→DECIMETOR CH2→AMP RETURN

この接続で原音を損ねる事無く見事にノイズのみを除去出来ました。

店頭のテストではアンプエフェクトループにFINALTRIMERを入れているので

マスターボリュームが8まで上がっている状態でのテスト結果です。

ストンプタイプの説明書をいくら読んでもイマイチ理解できなかった

2台をリンクさせる意味とその重要性もしっかり認識出来ました。

その後RECでの厳しいテスト環境でも

充分満足の行く結果が出たと報告いただけました。

もちろんライブで使うシステムでも

ノイズ対策の強力なアイテムとして使えるのは間違いありません。



お問い合わせに関しては下記アドレスまで。

evaemis@power.email.ne.jp
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Author:evaemis
大阪でオリジナルエフェクターやエフェクトボード製作を手掛けるEVA電子楽器サービスです。

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