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システムボードのご紹介

今年最後の納品となったエフェクトボードのご紹介です。

当テクニカルショップにご来店される前から他店でご購入頂き熱心な

EVAファンで初めてお会いした時からボードはEVA製品でいっぱいでした。

今回は一念発起してきちんとしたシステムとして構築しようと相成りました。

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EVA製品を紹介するデモボードの様になっていますね。

エフェクターと呼べる物はオーバードライブとブースターのみで、

モジュレーションや空間系などのエフェクターは一切ありません。

今後のシステムの発展を見据えてPRE部とPOST部にエフェクトループを設けています。

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普段はご自身のヘッドとキャビネットでサウンドメイキングされています。

アンプのエフェクトループには「BackingerPro」と「KANTER」が入る仕組みです。

今回のシステムの面白い所は現場にあるアンプで音作りする際のアイデアです。

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オレンジのジャンクションボックスに「PREAMP」と言うミニスイッチがあります。

これをONにするとFinalStabilizerの出力である「AMP OUT」と

アンプのSENDからの出力が戻って来る「AMP SEND」のラインが内部回路で繋がります。

そうする事でボード自体がプリアンプ部となり「AMP RETURN」の出力を

現場にあるアンプのエフェクトリターン端子に繋ぐ事で

アンプのパワー部のみ使用する事になりボードにあるプリアンプがヘッドの役割を果たします。

実際組み上がってテストしましたが予想以上の効果で、

ボードにあるプリアンプのコントロールで直感的に素早く音作りが可能になりました。

このアイデアは自分のアンプが使えないシチュエーションでは絶対重宝するはずです。

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システム全体の電源供給には特注トランス電源を製作、

EVA製品は全て18Vで駆動させており圧倒的なダイナミックレンジです。

まだ組み込まれていない空間系などのデジタルエフェクター用として

独立したトランスで専用9V出力も装備しています。

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シールドと電源ケーブルはORBで統一、チューナーはPETERSONストロボチューナーと

並々ならぬギタリストとしての拘りが端々から感じられます。



システム製作のご相談やお問い合わせは下記アドレスまで

evaemis@power.email.ne.jp

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G-SYSTEM のシステムボード

SKYzART のギタリストである直哉氏からのご依頼で

G-SYSTEMを機軸としたボードを組ませていただきました。

まずご紹介するのはヘッドアンプのFENDER TONEMASTER

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申し分の無い素晴らしいサウンドを奏でるアンプなのですが、

リードチャンネルでのノイズがひどい状態でした。

そのノイズ対策と共に改造を施したのがエフェクトループです。

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なぜかクリーン・リードチャンネルに独立したループを持っています。

しかもクリーンチャンネルのループが故障していてキャンセルされている状態でした。

このエフェクトループを両チャンネルで共用出来る様1系統にする改造を施しました。

TONEMASTERのエフェクトループにはトランスが組み込まれています。
(しかもこのパーツが手に入らないとか)

良く言えば「イナタイ」サウンドですがG-SYSTEMの様な

デジタル機器とは相容れない部分でもあります。

このトランスを取り払ってインピーダンスも含め、

デジタル機器にマッチングするエフェクトループに改造しました。

さてボードの方ですがまずは組み込みたいエフェクターを持ち込んでいただいて

どれくらいのサイズのボードが必要かと言う所から始めました。

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足で操作する物を手前に持って来て横幅を採寸し、その後奥行きと高さを割り出します。

横幅1m、奥行き50cm、高さ16cmと言う大きなボードを製作する事になりました。

G-SYSTEMでボードを組む場合一番スペースの無駄になるのが

ジャックやケーブル類が差し込まれる裏パネル部分です。

その部分の上にテーブルを製作してその他のエフェクターを並べました。

完成後のボードがこちら
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テーブルに載せたエフェクターはもちろん踏み込んで操作しても大丈夫な強度を確保しています。

しかも非常に操作し易いレイアウトになっています。

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G-SYSTEMのラッチリレー信号でアンプチャンネルと

BackingerProのボリュームをコントロールしています。

ギター⇔エフェクトボード⇔アンプ間を行き交うケーブル類は特注で製作した

ジャンクションボックスを介して配線されます。

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こうして完成し納品されたシステムは年明けのライブからお使い頂けるようです。

幸いTONEMASTERはチャンネル切替による位相反転もしないので、

位相のコントロールはしなくて済みました。

ただ組み込んだワウペダルやワーミーがONの時反転してしまいます。

その辺りはシステム全体のインピーダンスマッチングも含めて

今後少しずつ手を入れていけば良いのではと思います。

納品の際サウンドチェックも一緒にさせていただきましたが、

TONEMASTERとG-SYSTEMとの相性も抜群で素晴らしいトーンでした。

BackingerProでTONEMASTERのフルテンに近いサウンドを確保しつつ

出音のボリュームをアッテネートしているのでダイナミックレンジがハンパないです。

ライブまでにG-SYSTEMのプリセットを煮詰めて更に

ブッ飛んだギターサウンドを構築して頂きたいです。


システム製作のご相談やお問い合わせは下記アドレスまで

evaemis@power.email.ne.jp

ボードリニューアル

今回も去年納品させて頂いたシステムで

インピーダンスMODを軸に組み換えさせて頂きました。

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去年のシステムを紹介した記事がこちら

インピーダンスMODした機種はエフェクターは
・STRYMON MOBIUS
・STRYMON TMIELINE
・STRYMON BLUESKY

G-LAB GCS-3は内蔵バッファがOFFに出来るのでそのまま使用。

以前SOUNDMIXERが設置されていた場所には新たに新製品 PHC-VIC をインストール。

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ギターが最初にインプットされる FirstStabilizer とアンプのインプット以外は

全てLo-Z信号で統一され直列接続を可能にしています。

ギターのシステムでHi-Zでインプットしていいのは1個目のエフェクターと

アンプのインプットだけなんですよね。

楽器本体がアクティブタイプだとアンプのインプットの1ヶ所だけ。

あとはエフェクターのLo-Z信号が次のエフェクターのHi-Zインプットに入力され

ひたすらローカットされていく現象が起こっています。

アクティブのギターやベースはインピーダンスマッチングする箇所が

ひとつも無くどこに繋いでもローカットされいるのが現状です。


さてリニューアルされたシステムのサウンドですが、

STRYMONのエフェクター全てが良い!

とくにMOBIUSのVIBE系のウネリが素晴らしく

デジタルエフェクターのサウンドとは思えない質感です。

PRE・POSTでアンプの前段と後段で各エフェクトの使い分けが出来るので

内蔵されているエフェクターの個性がフルに発揮出来ます。

個人的に揺れ物系はアンプの歪みの後だと違和感があるのでこの機能は助かります。


今後は直列接続に合わせてSTRYMONのプリセットを見直し

自分のプレイスタイルに合ったサウンドに磨き上げて頂きたいです。

特注品「ERP Type3 PreAmp 2K12 Model」 SOLD

SOLD

特注で製作した「ERP Type3 PreAmp 2K12 Model」の委託販売品をご案内します。

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2012年にブログでもご紹介した特注品の当社自慢のチューブプリアンプです。

その特別仕様の内容は以下の通りです。

・ハンダ(Kester)と配線材(Belden)を指定の物を使用
・電源コードはインレット式を採用
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・FinalTrimerを内蔵
本来のマスターボリュームはフルテン近くで固定し、
FinalTrimerで音量を調整します。
これにより常にプリアンプとパワーアンプの性能をフルに使いきり小音量でも
ダイナミックレンジとサウンドの押し出し感を確保しています。
この内蔵FinalTrimerもハンダと配線材は指定の物を使用し、
電源もプリアンプから供給される高品質な電源で動作。
電圧も高く設定されており圧倒的なダイナミックレンジを確保しています。
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フロントパネルにツマミ類のコントロールノブが集中しているので、
通常フロントパネルにあるD.I出力端子はリアパネルに移設しています。
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当社ラインナップのType-3 PreAmpを一度でも弾いた事のある方なら

その実力はご存知かと思いますが、

この特注プリアンプはそのサウンドを更に磨きをかけ

組み合わせるベース本体とパワーアンプの

潜在能力全てを引き出す事の出来るモンスタープリアンプです。

このプリアンプのオーナー様と長期間に渡り

その構想を形にしようと綿密に打ち合わせを重ねた末に完成した逸品です。

そのオーナー様は2013年更に進化させたプリアンプをオーダーし、

今後新たなる構想を形にするため今回泣く泣く放出を決意されました。

SOLD
プロフィール

evaemis

Author:evaemis
大阪でオリジナルエフェクターやエフェクトボード製作を手掛けるEVA電子楽器サービスです。

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