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発想の転換で

このブログでは何度もワウはON時位相反転するので

EVAではON時に反転しないようにモディファイしているとご紹介しています。

参照記事

ワウだけではなくフェイザーやコーラスなども同様のモディファイを施して来ました。

しかし歪みのエフェクターだけはあまりおすすめ出来ませんでした。

非常に複雑な倍音構成を持つ歪みのエフェクターは

その回路に位相反転回路を組み込むとどうしても音が変化します。

ギタリストにとっての歪みは非常に拘りのある部分なので

ほんの僅かにでも音が変化すると許せないんですよね。

今回ご相談いただいたエフェクターはショップオリジナルなのだそうですが、

位相を調べて欲しいと持ち込まれました。

弾いていて「あれっ?」と思ったのでしょうね。

調べてみるとON時に逆相になってました。

音を変えずに逆相なんとかなりませんかとの要望にどう応えようか。

ONの時逆相ならOFFの時も逆相にすればいいんだ、

トゥルーバイパスならバイパス回路に位相反転回路を組み込んでバッファードにすればいい。


これならONの時もOFFの時も逆相になるのでそれさえ頭に入れて

出音の位相を整えればOKになります。

歪みの回路に一切手を加えずバイパス時にはSoundStabilizerが掛かる、

入力がHi-Zで出力がLo-ZなのはONの時もOFFの時も変わらない。

P1030859.jpg

これ以外の方法だとスイッチングシステムに組み込んで

ラッチスイッチを使って特定のエフェクターがONの時だけに位相反転させるなど、

システムが複雑になりコストも掛かってしまいます。

今回はベストな方法がご提案出来たかなと胸を撫で下ろした次第です。
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ワウペダル

P1030842.jpg

インピーダンスMODしたワウペダル2機種

IBANEZ WH10v2(左)とIBANEZ WD7(右)です。

どちらもON時に位相が反転しないワウペダルとしては珍しい物です。

それならインピーダンスMODさえすればバイパス音に不満は無くなり、

インピーダンスマッチングする事でズ太いサウンドが得られるのではないか?

(一般的なインダクター類を使ったタイプはインピーダンスMOD出来ません)

P1030840.jpg

答えは大正解。

もともとどちらも個性的なサウンドの上に太さが加わった事で

かなり面白いワウペダルになりました。

WD7はサウンド以前にその外観に加え大きさもあり敬遠されがちで、

WH10v2は復刻版故オリジナル信者からは敬遠されてしまう。

そのお陰もあって中古市場ではかなり安く手に入れる事が出来ます。

あまりビンテージライクなサウンドに固執しないのであれば

インピーダンスMODしたこの2機種は

位相も反転せず、バイパス音に不満無く、

エグくてズ太いワウペダルに変貌します。

かなりおすすめです。

特注 BassPreAmp D.I

P1030761.jpg

今回ご紹介するのは特注いただいた「BassPreAmp D.I」です。

ベース用でプリアンプを作りたいとのご依頼でご相談を受けました。

ご希望内容は

・ベースアンプのリターン端子かアンプイン端子に入れる前提

・マスターボリューム搭載

・位相切替スイッチ搭載

以上のような内容でした。

これ以外にはチューナーくらいしか使わないとの事でしたが、

将来的にアクティブベースの使用や前段にエフェクターの増設も考え

入力段にインピーダンス切替スイッチを増設。

このプリアンプ以降にエフェクターの接続はしない

今後D.Iの導入も考えたいなどのご意見を伺い、

それならD.Iも搭載しちゃいましょうという事でD.I搭載のプリアンプとなりました。

あとはジャックのレイアウトなどの希望をお伺いし完成したのが写真の製品です。

直接お話をお伺い出来ると今後のシステムの発展を見据えて考えたり、

こちらからのご提案が色々出来たりします。

バラバラで組んでいくより1台の特注品の方が予算的にも

グッと抑えれる場合もございますので是非一度ご相談下さい。

ご来店が無理な場合はメールで納得行くまで打ち合わせさせていただきます。

4ケーブルメソッドとGT-100

4ケーブルメソッド、今回お客様とやり取りさせて頂くまで全然知りませんでした。

当ブログ記事で興味を持って頂き数回のメールやり取りを経て

BOSS GT-100をインピーダンスMODさせて頂きました。

P1030722.jpg

遠方にお住まいのお客様でしたが大阪に来る用事があるとの事で、

どのスタビライザーと組み合わせるかとの試奏も兼ねてご来店下さいました。

その時に接続した方法が「4ケーブルメソッド」でした。

Guitar→Stabilizer→GT-100input→GT-100send→AMPinput→

AMPsend→GT-100return→GT-100output→AMPreturn

こう接続する事でGT-100のセンド・リターンを使う時は

アンプのプリ部を使った音作りが出来、

GT-100のセンド・リターンをOFFにするとGT-100がプリアンプになり

アンプのパワーアンプ部のみを使った使い分けが出来ると言う接続方法です。

GT-100に入ったエフェクト・アンプモデリングも含めその機能がフルに活用出来ます。

なるほど実際お客様と一緒に音出ししてみたら面白い!

アンプ1台とGT-100で限りないサウンドバリエーションが手に入る。

店頭の5150ⅡのサウンドとモデリングのBognerを

切り替えてみましたが違和感なく使い訳が出来ました。

インピーダンスMODによりモデリングサウンドは限りなく

実際のアンプサウンドの質感に近づいた証左でもありました。

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さてどのスタビライザーにするかの試奏ではPHC-2ISSPH-HG

どちらにするかの選択になりました。

ワイヤレスやアクティブギターを使うとの事で

入力部でインピーダンスセレクトが必須でした。

試奏の結果SSPG-HGを導入していただく事になりました。

その違いは歴然で実際に弾き比べればすぐ分かるんですよね。

値段差以上に音の解像度や立体感の違いが体感頂けたのだと思います。

今後はインピーダンスMODも含めお客様のシステムでどうだったのかなど

その後のインプレッションも気になります。

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4ケーブルメソッドって店頭デモで使っているG-SYSTEMもその接続方法なんですね。

接続方法にそんな御大層なネーミングがあるなんて事を知らなかったんです。

同じく店頭デモ用のPOD HD400でも出来るのでやってみようと思っています。

うまく行ったら行ったでなんか怖い・・・G-SYSTEMの巨大なボードが要らなくなるかも。。

アンプチャンネルや位相をコントロールするラッチ信号が無いので、

そこまで考えると実際のシステムは段々大きくなってしまうのですが。

それでもモデリングアンプの数だけバリエーションが増えるのは大変な魅力を感じます。

電源製作とエフェクターのインピーダンスMOD

今回ご紹介するシステムは他店で組まれたシステムに、

電源製作とエフェクターの追加及びインピーダンスMODを施しました。

P1030731.jpg

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追加したエフェクターはBOSS BF-2とFirstStabilizerの2機種。

インピーダンスMODしたエフェクターは

STRYMON BRIGADIER デジタルディレイ

STRYMON OlaChorus デジタルコーラス

BOSS BF-2 フランジャー

G-LAB GSC-1 スイッチングシステム

以上4機種です。接続順は

FirstStabilizer→SoundStabilizer→Tuner→FinalStabilizer→AMP INPUT

AMP SEND→FinalTrimer→GSC-1→AMP RETURN

GSC-1のループにフランジャー・コーラス・ディレイが入っています。

GSC-1でアンプチャンネル・位相・空間系エフェクターをコントロールします。

GSC-1はトゥルーバイパスにならないのでインピーダンスMODを施し、

アンプエフェクトループの直列接続に対応出来るようにしました。

エフェクトループに入っているスイッチャーとエフェクターをLo-Z信号で串刺しにする事で、

ミキサーも使わず直列でエフェクターを使用する事を可能にしています。

劣化はもちろんありません。

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電源ディストリビューターはボードの空きスペースからケースサイズを選定し、

ボードの設置面を最大限有効活用出来る様製作しました。

アナログ18V・アナログ9V・デジタル9Vと独立したトランスを使用し電源を供給します。

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トランス電源BOXにサービスコンセントを設けGSC-1のAC電源を供給します。

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左側のケーブルでボードのディストリビューターへ電源を供給し、

右側のAC電源ケーブルで100Vを取る事でボード上のエフェクター群が全て起動します。


電源回りが強化整頓されノイズに強くなりエフェクターの動作も格段に良くなりました。

各エフェクターをインピーダンスMODする事で音ヤセは解消し、

エフェクターのサウンドは直列ながら原音とアンプのキャラクターを殺す事無く

サウンドに深みと拡がりを加える事が出来ました。

現在お使いのサウンドシステムに今回の様な電源強化や

インピーダンスMODを施すと同じ機材で劇的にサウンドのグレードアップが出来ます。

何度エフェクターを買い換えても決して得る事の出来ない

サウンドの太さとエフェクトの深みが体感出来ます。

色々買い換える前に是非一度ご相談下さい。
プロフィール

evaemis

Author:evaemis
大阪でオリジナルエフェクターやエフェクトボード製作を手掛けるEVA電子楽器サービスです。

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