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鉄の箱

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知人の鉄工所にお願いして造っていただいている鉄の箱です。

幅・高さが25mm、長さが50mmの小さな箱です。

構成するパーツの性質上ノイズをシャットアウトするには、

素材が「鉄」でないとダメなんです。

鉄角パイプを切断し片面にフタを溶接、もう片方に被せるフタを別加工で造ります。

バリ取りなどの表面加工を済ませて最後にメッキ仕上げをして完成です。

鉄は錆びてしまうので表面がそのままではダメなんですね。

この鉄の箱は「FirstStabilizer」や「FinalStabilizer」に使用されています。

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この様な部品をわざわざ特注で造ってもらわねばならない構成の一部を見ても、

「FirstStabilizer」や「FinalStabilizer」がただのバッファーでは無い、

と言う事が少しご理解いただけるのではないかなと思っています。

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プラグ形状

アンプの音がおかしくなったと持ち込まれたので色々チェックしていました。

ここでチェックすると全く問題が無いので使っている

エフェクターやケーブルをひとつづつ確認していきました。

どれも問題無さそうだったのですが、お使いのシールドを見てピンと来ました。

シールドのプラグとアンプの受け口であるジャックの相性が悪かったのです。

以前もハイゲインアンプで全くゲインが上がらない、

散々チェックした挙げ句シールドを交換したら何の問題も無く鳴った事があったからです。

お客様がお使いのシールドも決して安物でもなく高価な部類に入ると思います。

まさか新品のシールドのプラグと相性が悪いなんて思いもよらなかった事でしょう。

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左からオーディオテクニカ・スイッチクラフト・ノイトリック・カナレと並べてみました。

それぞれ先端の形状や長さが異なっているのが分かると思います。

厳密に言うと太さも違うんです。

滅多に無い事だとは思いますが、

同じようなトラブルがあった時はプラグ形状も確認してみて下さい。

予備ケーブル

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SHINJI氏からツアー用にアンプとボードを繋ぐケーブル類の製作を依頼されました。

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エフェクトボードシステムはあらゆるトラブルを避ける為に万全を期していますが、

アンプ⇔ボード、ボード⇔電源 を繋ぐケーブルが万が一破損した際の予備ケーブルです。

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アンプセンドリターンを繋ぐシールドは代替出来る物はたくさんありますが、

トランス電源BOXやアンプコントロールケーブルは専用に製作しているので、

近くの楽器店で購入と言うわけにはいきません。

こういったケーブル類も耐久性を考慮して製作していますが、

万が一の事を考慮して備える事もプロの仕事です。

BPHC-1

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電源が入っているのに音が出ないと持って来られた当社のD.Iです。

結果電池を交換した動作したので故障ではありませんでした。

結構電圧が下がっていてもLEDが光っている事があるので、

「あれ、おかしい?」と思ったらまず電池を新しい物にしてみて下さい。

このD.Iも購入いただいてから3~4年ほど経ちます。

一番最初にPHC-1を購入していただいて使っていたのですが、

ライブをして録音した音源を聞いてみるとベースが逆相でした。

アンプの出音の位相を合わせてライブしたはずなのに

何故だろうと考えて生まれたのがこの「BPHC-1」です。

ライブの際ベースの音はマイキングよりD.I優先です。

アマチュアのブッキングライブなどではほとんどアンプの音はモニター用で

外音は100%D.I側のラインサウンドが反映されます。

だからアンプの音の位相だけを合わせてもD.Iのライン側で

反転してしまっている事もあるのでアンプ側とD.I側の2系統に位相切替スイッチを装備したのです。

アンプもラインも逆相だとドラムと打ち消しあってプレイし難いのですが、

アンプが正相でラインが逆相だとアンプの出音と足元のモニターの出音が

互いに打ち消しあうのでベーシストは自分の音がほとんど聞こえなくなります。

ベーシストの音の悩みはほぼ位相で解決してしまいますから、

色んなエフェクターを足したりベース本体を買い換える前に

位相を合わせる所から始めてみて下さい。
プロフィール

evaemis

Author:evaemis
大阪でオリジナルエフェクターやエフェクトボード製作を手掛けるEVA電子楽器サービスです。

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