続・新製品「Kanter」

新製品「Kanter」について少しご説明したいと思います。
ギターでの試験を重ねた所感ですのでベースに関しては後日レポートします。
「Kanter」はスピーカーからでる正位相の音声信号を最大6db増幅します。
ツマミが反時計回りに回しきった状態がUNITY(1:1)で、
ツマミを時計回りに回しきった状態が最大増幅ポイントです。
ブースターのように入力信号をただ増幅する回路ではありませんので、
アンプの手前に配置し増幅してもクリーンサウンドが歪んでしまう事はありません。
さてそれがどの様な効果をもたらすのか?
位相切替スイッチを装備していますので、
まずアンプからの出音を正相にする所から始めます。
(位相の合わせ方に関してはEVAのWEBサイト参照)
徐々にツマミを時計回りにまわして行くと音像がどんどん大きく広がって行きます。
まるでスピーカーの口径が徐々に大きくなって行く様な印象です。
12時辺りで10インチのスピーカーを12インチに交換した様なイメージ、
最大ブーストでスピーカーの数が倍になったようなイメージです。
正位相の音声のみ増幅されているので逆位相の音声はそのまま、
つまりスピーカーの裏側から出ている音像に変化はありません。
フェンダーやジャズコなどのオープンバックのアンプなら、
裏側から出る音量を変化させずステージ側に出るサウンドの存在感のみ増す事が可能になります。
クローズドバックのキャビネットでも例えばスピーカーの口径が小さくて迫力が無い、
1発や2発のキャビネットを使っているけれどもっと音圧が欲しい。
などの普通に考えると無理と思えるような効果をもたらしてくれます。
単純に音量を上げただけの爆音ではありません。
音量はそのままかいつもより下げた状態でも存在感と音圧を稼ぐ事が可能になります。
相乗効果として音のレスポンスが速くなりキレがよくなるので、
アンプのダンピングファクターが格段に良くなった印象を受けます。
アンサンブルでどの様な効果をもたらすなどは引き続き試験し、
またこちらでご紹介していきます。
本機はLO-Z入力→LO-Z出力なのでエフェクターなどでインピーダンスを下げた最終段、
直列のアンプエフェクトループに接続しての使用を前提としております。
スポンサーサイト