fc2ブログ

2016年1月16日「KEMPER徹底検証会 in OHAYO STUDIO」

この記事に関するKEMPERについての所感等は

「インピーダンスMOD」を施したKEMPERを対象にしたものです。

KEMPERのインピーダンスMODについては下記エントリーをご参照下さい。

KEMPER インピーダンスMOD

KEMPER自体は何台もモディファイさせていただいておりましたが、

実際にプロファイリングがどの様なものなのか試した事がありませんでした。

今回この検証会にご協力いただいたのは最初にKEMPERのモディファイをご依頼下さった、

大阪北区に去年の夏オープンしたばかりの「OHAYO STUDIO」様です。

まだプレオープンに近い形でWEBサイトなど直接連絡が取れるようになっていないようです。

このスタジオが素晴らしいのはいつもEVAのブースで

出しているサウンドがそのまま再現出来るスタジオです。

P1040766.jpg

P1040767.jpg

P1040764.jpg

マイクプリまで含めたEVA製品群を取り揃えていただいております。

P1040772.jpg

ギターキャビネットや取り回ししているケーブル類まで同じ環境。

こんなありがたい環境は「OHAYO STUDIO」しかありません。

プロファイリングに持ち込んだアンプは下記5種類。

FENDER 1967 BANDMASTER

FENDER VIBROVERB REISSUE

Marshall1959 REISSUE

FUCHS OVERDRIVE SUPREME 50

PEAVEY 5150Ⅱ

P1040787.jpg

P1040792.jpg

まずはPEAVEY 5150Ⅱからプロファイリングスタート。

最初に気になるのはSTABILIZERを通したいつものサウンドに

KEMPERを通してサウンドやタッチ・ニュアンスに変化は無いか?

「全く感じられない、ブラインドで比較しても判別出来ないレベル」

それなら次はマイクを立ててマイクプリを通してモニター越しに

サウンドチェックしながらプロファイリングするサウンドを作り込んで行きます。

※マイクプリはNEVEとVINTECH、マイクはSM57とHEILのコンデンサーでした。

キャビから出ている音とモニター越しに出ている音を比べながら音決め。

いざプロファイリング。変な幾何学的な音波がブースで聞こえたと思ったら1分程度で終了。

プロファイリング出来た音を弾いてみてビックリ。

タッチ・ニュアンス・音色など実際のアンプと全く遜色が無い!

2~3度トリートメントを繰り返すとマイクで拾っている音とプロファイリングした音を

モニターで切り替えてもどちらか分からないレベルに達してしまいました。

ピッキングのポジションやギターのボリュームやトーンを絞った時の変化などを

何度も繰り返して弾き較べてみましたが実機と変わらない。

もうこの時点でKEMPERの凄さは充分理解出来た感じでしたが折角なので試験を続行。

しかしハイゲインアンプの5150Ⅱと違ってFENDER・Marshall・FUCHSなどは

普段EVAで鳴らしているサウンドにちょっと近づかない。

STABILIZER・キャビネット・ケーブル類まで同じなのに

何故だろうと疑問に思いながら5台のプロファイリングが終了。

延べ7時間に渡り試験を敢行しましたが5150Ⅱ以外で感じた

違和感の原因がどこにあるのかわからないまま終了しました。

本当はプロファイリング出来たサウンドでサンプル音源でも録って公開しようと

考えていたのですが次回に持ち越す事になりました。

KEMPERに原因がある訳ではないのでその原因を取り除き

アンプは1~2台に絞り込んでもっと1台あたりに時間を掛け、

第2回「KEMPER徹底検証会」に望みたいと思っています。


最後の最後にEVA MicPreAmpを使いSM57のみでプロファイリングしてみたのですが、

キャビから出ている音とモニターから出ている音が全く違和感無く同じに揃えられた事。

P1040786.jpg


色々なマイクやマイクプリを通して音を作り込んで行く作業も楽しいのですが、

ギタリスト的にはキャビから出ている音をそのままプロファイリングしたいなと思いました。

これも次回の検証会に持ち越しです。


とりあえずPEAVEY 5150Ⅱのプロファイリングサウンドはある程度納得が行ってるので、

KEMPERをインピーダンスMODしていただいたユーザーの方に送って感想を聞いてみます。


KEMPERは途轍もないツールだと言う事が良く分かりました。

ドイツ人ようこんなもん作りやがったなって感じです。

まだまだやり甲斐のある魅力的なツールなので今後も検証してこちらでご報告します。


ご紹介したモディファイのご相談やお問い合わせは下記アドレスまで

evaemis@power.email.ne.jp
スポンサーサイト



都内プライベートスタジオにて

10月18日都内プライベートスタジオにて「EVA電子工学会」が催されました。

きっかけはSCHON氏からの連絡で

「まわりでEVA電子のエフェクターを弾いてみたいと言う人がいるので

何人かで集まって自分の持っているEVA製品を持って行って

弾いてもらおうと思ってます。」との事でした。

せっかくその様な機会を作ってもらえるならと

こちらからもいくつか試奏出来そうな製品をお送りしました。

SoundStabilizer SS-2

Lo-Z to Hi-Z Converter FS-2

HighGradeSoundStabilizer SS-HG

FinalStabilizer 2015 FS-X

KANTER KTR-01

SoundStabilizer ORIGIN

FirstStabilizer 2way

位相検知器セット

POD HD400 インピーダンスMOD

SCHON氏所有の PHC-VICBackingStabilizer などや、

インピーダンスMODが施されたコンパクトエフェクターやEVAの歪みも2種類ほど。

ぜひとも自分も参加したかったのですが急なお話だったもので

今回はスカイプにてその模様を中継していただき音声で参加させていただきました。

IMG_5970 _

スタビライザーのグレードによる音の違いや

FirstStabilizer や FinalStabilizer とは他のスタビライザーと何が違うのか。

KNATER や ORIGIN って何?

ホームページをいくら読んでも理解し辛かった

その効果を体感していただける貴重な機会になりました。

3時間超にわたって音声で説明も交えながら試奏していただきましたが、

おもしろかったのが結局普段EVAで試奏してもらうのと同様

スタビライザーはHighGradeSoundStabilizer が一番だとか、

FirstStabilizer→HighGradeSoundStabilizer→FinalStabilizer

の組み合わせが最強だとか同じ結果が導き出された事です。

残念だったのはノーマルのPOD HDとインピーダンスMODした

POD HD400の比較がうまくいかなかった事です。

何故か音量が上がらないなど謎の症状が解決出来ませんでした。

現場にいればなんとか出来たかもと思うと残念でした。


次回開催出来るならもっと事前に準備をして

システムまるごと持ち込んだり位相やインピーダンスについて

より深く理解してもらえるようなイベントにしたいですね。

場所さえ確保出来たら一般参加の方も募って

少し規模の大きなイベントに出来たらいいなと考えています。


プロフィール

evaemis

Author:evaemis
大阪でオリジナルエフェクターやエフェクトボード製作を手掛けるEVA電子楽器サービスです。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR