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アンプ改造依頼色々 その②

前回から一ヶ月以上経ってしまいましたがアンプ改造シリーズです。

今回はいつもお世話になっているギタリストの方々から

ご依頼いただいたアンプのご紹介です。


キュウソネコカミ オカザワ様

FENDER USA HOTROD DEVILLE
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以前INPUTとRETURNの入力部分のインピーダンスMODを施しました。

今回は更に良くする方法があるかとのお問い合わせでした。

こちらからのご提案は以下の2点です。

・EQシフト改造

イコライザーの各周波数帯を見直し、

どう動かしても狙ったポイントで効かないピンボケ気味のEQが

キビキビ的確に狙ったサウンドへ調整出来るEQへと変貌します。

ローエンドは絞ってもスカスカにならずタイトに、ミドルは音を前へと押し出せるポイントに、

トレブルとプレゼンスはツン裂くような高域にはならず煌びやかさをコントロール出来ます。

・ポイントトゥポイント改造

薄いプリント基板のパターン配線特有の鈍臭い立ち上がりと音の細さから開放されます。

全ての配線をポイントトゥポイントにする訳では無く、

音の重要な経路のみピックアップし繫ぎ直します。

コスト面では安くついてサウンド面での効果は抜群です。

ブティック系アンプのような鋭い立ち上がりとなり鈍臭さと音の細さから開放されます。

元々基礎設計は良く出来たアンプですので大量生産品にありがちな

コストカットされている部分に手を入れてあげれば大変身します。

HOTRODシリーズをお使いの方は音に不満で買い換える前に是非ご相談下さい!



BAROQUE 圭様

MARSHALL 1987X Reissue
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以前「EVH5150Ⅲ」をインピーダンスMODさせていただいておりました。

新たなギターサウンドの模索として「MARSHALL 1987X」が選ばれました。

今回手を入れさせていただいた部分はINPUTとRETURN部分のインピーダンスMODです。

4INPUT仕様なのでチャンネルリンクしても音ヤセしないよう、

全てのINPUTをインピーダンスMODするべく内部に新規で基盤を製作しました。

チャンネル1チャンネル2それぞれ独立しても使えますし、

チャンネルリンクさせてもノーマルだと1から2へ繫いだ際に2のINPUT部分で

ローがゴッソリ持って行かれますがそういった心配は皆無です。

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RETURN端子はこのアンプに限った事ではありませんが、

多くのチューブアンプのRETURN部分は入力値がハイインピーダンスなので

エフェクターを繫ぐとこの部分で大幅にローカットされてしまいます。

ミキサーなどで並列に繫いでも対処療法に過ぎず根本解決にはなりません。

エフェクトループにエフェクター繫ぐと音が痩せるのでどうしたら良いか?

と、よくお問い合わせいただきますが

このRETURNのインピーダンス問題をクリアする以外に根本解決はあり得ません。


SCHON様

MARSHALL JMP SUPER LEAD 100W
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1980年前後のJMPです。

あまり人気が無く状態が良いものでも安価で入手出来る狙い目のモデルだと思います。

届いてパッと音を出してみた印象。

「音が速い!音圧がすごい!」

現行Reissueの様な使い易くマイルドな印象とは間逆の出音ですね。

時間を掛けて弾きこんでいくと何故人気が出ないのかよく分かります。

爆音過ぎ、低音が暴れる、そんなに歪まない、エフェクトループも無い、

音が速いのはいいが耳に痛いツン裂く高域がどうEQをイジっても取れない、

実際このままだと使いようが無いと言うのが正直な感想です。

今回は改造前提での購入だったので色々手を入れました。

・4INPUT部分のインピーダンスMOD
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・EQシフト改造

内容はHOTRODと同じです。

・ポイントトゥポイント改造

内容はHOTRODと同じです。

・電源インレット改造
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・マスターボリューム増設
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フロントパネルのプレゼンスをリアパネルへ移設しマスターはプレゼンスの場所へ取り付けました。

一般的な取り付け方ですと音量を下げるとインピーダンスも下がるので、

ハイ落ちしてヌケなくなってしまいます。

独自のマスターボリューム増設方法ですのでオーディオボリュームのような

綺麗なカーブで音量が調節出来るようになります。

※極小音量で良い音がすると言う意味合いではございません。

・SEND/RETURN増設
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今回は真空管を使わずソリッドステートの回路を設計し取り付けました。

SENDとRETURNにそれぞれ独立したボリュームを設けていますので、

コンパクトエフェクターからラックエフェクターなど

様々な入出力レベルに対して細かく最適なレベル設定が可能です。

その増設SEND/RETURNが早速RECの現場で役に立ったとお写真をいただけました。

初代5150とMESA RECTIをプリアンプとして使いJMPのパワーアンプを使ってのRECです。

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それぞれのアンプをそのまま使って音作りするより

JMPパワーアンプを使った方が倍音の拡がりや押し出し感が全然違って

エンジニアの方も納得のサウンドが作れたそうです。

RETURNボリュームでプリアンプとのレベル調整が緻密に出来た事も良かったとの事でした。

5150やRECTIのパワー管をEL34に換えれば出る音では無いんですよね。

JMP、この時代のトランスやパーツを含めた色々な構成でしか出せない音だと思います。
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JMPの中古は10万~15万程度で入手可能なようなのでベースとして購入し、

今回施した改造メニューを取り入れればJMPの良さを残しつつ扱い易さに加え、

サウンドにより磨きを掛けた極上のMARSHALLサウンドが手に入ります。

ハイゲインアンプは巷に溢れていますが歪むか歪まないかギリギリの

極上のクリーン・クランチサウンドが得られるアンプはホント少ないですよね。

各チャンネルでキッチリ分けられたクリーン・クランチ・ハイゲインでは出せない音です。

良いドライブペダルと組み合わせれば

素晴らしいMARSHALLディストーションサウンドも作り出せますね。


この記事に関するお問い合わせやご相談は下記アドレスまで。

evaemis@power.email.ne.jp

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アンプ改造依頼色々 その①

ご紹介していないアンプ改造ネタが溜まって来ましたのでご紹介させていただきます。

「BAGEND S10X-B」珍しい同軸2wayスピーカー搭載の小型ベースアンプです。

ツィーターの音量バランスを調整出来るようにアッテネーターを追加して欲しいとのご依頼。

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「アンプ外観に加工を加えずいつでもノーマルに戻せる様に」が条件でした。

背面バスレフ穴からアッテネーターボックスへの配線を出しました。
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アッテネーターボックスとのケーブル接続は取り外し可能なようにコネクターとしました。
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ウッドのシックな外観に合わせてアッテネーターボックスも同様に

装飾パネルを製作し違和感無く仕上げました。
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ベースでの試奏動画ではありませんが

ツィーターアッテネーターの効果がお分かりいただけると思います。



「DIVIDED BY 13 CJ11」TUBEバッファ内蔵センド・リターン取り付け

以前入力部分のインピーダンスMODを

ご依頼いただいたオーナー様からの追加改造依頼です。
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アンプシャシー内部には全くスペースが無いため

筐体内に専用ボックスを設けての取り付けです。

アンプサウンドに悪影響を与えない様に細心の注意を払い、

12AX7真空管2本を使用しセンド・リターンそれぞれにボリュームを設けています。

コンパクトエフェクターやラックエフェクターまで幅広いレンジに対応しています。

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オーナー様はアンプシュミレーターを使っての4ケーブルメソッドでのご使用や、

パワーアンプとスピーカーとしてのご使用も視野に入れておられました。

アンプシュミレーターをリターン直に入れるとリターンボリュームは

そのままマスターボリュームとしても使えます。

プラグ差込ジャック位置やボリューム位置などは事前に色々打ち合わせし、

オーナー様の一番使いやすい位置として決定しています。



「FENDER '64 VIBROVERB CUSTOM」インピーダンスMOD & EQシフト改造
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USEDで入手されて持ち込まれたのですが

スピーカーがJBL K130へ交換されていました。

これはラッキーです。この機種に関しては純正のエミネンスでは

アンプサウンドがスポイルされていると以前から思っていました。

当初入力部分のインピーダンスMODのみを予定していました。

元々フェンダーカスタムショップ製でポイントトゥポイントなど

ブティックアンプに引けをとらないクオリティを誇るアンプです。

ノーマルでも素晴らしいトーンで「これで充分」と思わせる説得力のあるサウンドでした。

しかし色々精査した結果、

EQにも手を加えた方が絶対良くなるとの判断でEQシフト改造も同時に行いました。

出来上がったサウンドは素晴らしいもので6L6のアタックの強いサウンドに、

整流管による柔らかさが絶妙にマッチングした

「これぞフェンダーサウンド」と言える個人的にも今まで改造してきた

フェンダーアンプの中で最高と言える仕上がりとなりました。

更に贅沢な事にスピーカーも

JBLからElectroVoice EVM15Lへ交換とのご依頼でしたが、

トランス等の突起物がEVM15Lのフレームに干渉し取り付ける事が出来ませんでした。

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せっかくなので店頭のベースキャビネットにEVM15Lをマウントし、

VIBROVERBをヘッドとしてセパレートで鳴らしてみました。


カメラで録るとどうしても直線的な音しか拾わず

硬く広がりの無い音に聞こえてしまいますが、

実際はもっと綺麗な倍音が広がり重なり合った太くジューシーなトーンです。

その片鱗でも感じ取っていただければと思い動画を挙げてみました。

少しでも参考になれば幸いです。



この記事に関するお問い合わせやご相談は下記アドレスまで。

evaemis@power.email.ne.jp

試作機「PHASE DELAY」

お世話になっているPAの方からのご相談から始まりました。

アンプヘッドのスピーカー出力をスプリットしてキャビネットとラインに分けてPAでMIXすると、

微妙な位相のズレが生じるのでそれを調整出来る機器を作って欲しいとの事でした。

既にその手の機器は他社から発売されているようでしたが、

「位相の事ならEVA電子へ相談した方が」

とお言葉をいただいたので試作機を作る事になりました。

手元にあるパーツでとりあえず版、現場でテストしていただく用として完成したのがこちら。

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ギターアンプスピーカーアウトの出力をアッテネーターボックスへ繫ぎます。

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TRUE OUTはアッテネートされていない信号ですのでギターキャビネットへ繫ぎます。

BALANCE OUTは付属の変換ケーブルを介して「PHASE DELAY」本体の「BALANCE IN」へ。

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付属の変換ケーブル
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「BALANCE OUT」から卓へと繫ぎます。

「BALANCE IN」から「BALANCE OUT」の間に「PHASE DELAY」回路が入っています。

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「PHASE DELAY」ツマミを左一杯の位置から回していくと入力された信号の位相が0度から

無段階に調整出来るのでマイキングされたキャビネットの音に対して

ラインの音の微妙な位相差を補正します。

MAX位置まで回すと位相が180度反転します。

ご要望のあった位相差を調整する機能はこれで解決します。


「BUFFER IN」「BUFFER OUT」はリクエストには無かったのですが、

KEMPERなどのアンプシュミレーターもキャビネットから出した音と

ラインで出した音をMIXして使う事があるので併用して使えるよう追加してみました。


「とりあえず版」ですので入出力がTRSになっていたりアッテネーターも別体で

使い難さがあるのは重々承知しています。

この11月から始まるあるバンドのツアーでテストを重ねながら

製品版として作るならどの様な形や機能やレイアウトがベストか、

音質的に問題が無いかなどをを探っていただき今後反映していきます。

SCHON NEW SYSTEM BOARD 製作記 その③

今回のシステムで実際に踏んで操作するのはMS-3とワウだけです。

ツマミを操作するエフェクターは2階建てのトレイに設置します。

パワーサプライとMINI AMP GIZMOは中2階を組んでギリギリのスペースに設置しました。

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右奥のオレンジラベルのボックスが

IN・OUT・SEND・RETURN・AMP CONTROLを纏めるスルーボックスです。

スルーボックスのケーブルはボックスの底からボードの底を潜り中2階の下から出します。

ボードの裏側に音声ライン・MIDI・アンプコントロールの中継ターミナルを組んで、

ボード上にあるエフェクター類に接続していきました。

スルーボックスにプラグを差さなくて済む分省スペースに貢献しています。

ボード上のエフェクター全ての電源は青いPPS-1が担いますので、

PPS-1付属のACアダプター1個をコンセントに差すだけで電源投入完了です。

MINI AMP GIZMOでアンプチャンネル・アンプエフェクトループON/OFF・

PHC-VIC位相ラッチ切替・BackingerPROボリューム切替の5つのラッチを制御します。

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トレイにあとひとつエフェクターを載せるスペースがあったので

気にって使っていただいているFinalDriverをとりあえずとして搭載しました。

信号経路はスルーボックスINPUTからPHC-VIC→ワウペダル→MS-3 INPUTへ。

MS-3 LOOP①にFInalDriver

MS-3 LOOP②にPEAVEY5150Ⅱプリアンプ部
LOOP②SEND→スルーボックスOUTPUT
スルーボックスSEND→LOOP②RETURN

MS-3 LOOP③にBackingerPRO

MS-3 OUTPUT L→スルーボックスRETURNへ。

これでMS-3を機軸とした4ケーブルメソッドシステムの完成です。

8月に完成したこのシステムは早速現在サポートギターを勤める

OLDCODEXのツアーで使用されています。

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スルーボックスにはマーキングが施されています。

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アンプが使用出来ないイベント出演などではKEMPERを使用。
会場によってはアンプの音にKEMPERのサウンドをMIXして使う事もあるそうです。

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アンプとキャビネット
アンプのアクリルパネルは取り払われ純正スチールネットのみの無骨な見た目に変貌しました。
キャビネットにはCELESTION VINTAGE30とELECTRO VOICE EVM12Lを搭載。
スピーカー個々にマイキングしMIXした音が外音に反映されます。

忙しいリハーサルの合間を縫ってシステムの動画を撮っていただきました!

スマホのカメラで撮っただけ、
アンプのサウンドのみでKEMPERは鳴っていません。

CLEAN・CRUNCH・LEADの各チャンネルのサウンド、

位相反転処置を施したワウのサウンド、

MS-3内蔵のクリーンブーストとディレイを使用したリードソロサウンドは

BackingerPROでバッキングとソロ音量を瞬時に切替しています。

ワウが時折トーキングモジュレーターっぽい

肉声に近いサウンドを出しているのには驚きました。

小さいだけで選んだのがきっかけでしたが

使用感もサウンドも大変お気に入りだそうです。

同じ物を揃えて同じように繫ぐだけでは絶対マネ出来ないサウンド。

完璧な位相制御とインピーダンスマッチングにより実現出来ます。


この記事に関するお問い合わせやご相談は下記アドレスまで。

evaemis@power.email.ne.jp

SCHON NEW SYSTEM BOARD 製作記 その②

今回は手を入れたエフェクターとアンプについてです。

HOTONE SOUL PRESS ワウペダル
soulpress_1.png
このワウに限った事ではありませんが、ほとんどのワウペダルはON時に位相が反転します。

この位相反転してしまう構造を反転しないようにモディファイします。

普通のワウの筐体なら内部に余裕スペースも広く

写真のように位相反転処置のボックスを組み込めます。
P1050839.jpg
このワウには全く余剰スペースが無いのでこのボックスが組み込めず、

ボックスを解体してほんの少しの余剰スペースを利用しながらなので大変でした。


BOSS MS-3
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今回のシステムでは5150Ⅱとの4ケーブルメソッドで使用します。

手元に届いてすぐにアンプと4ケーブルメソッドで結線し鳴らしてみました。

うーん、ディレイやリバーブの音がちゃっちぃ。。
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しかしこれはMS-3の問題では無くてアンプとの入出力の

インピーダンスが合わない事から起因する問題です。

取り扱い説明書のダイアグラムを見るとバッファが2つ内蔵されています。
MS-3ダイヤグラム_2
このハイインピーダンス入力の内蔵バッファ2つをインピーダンスMODしました。

これでMS-3の入出力全てローインピーダンスで統一されました。


PEAVEY 5150Ⅱ
P1050607.jpg
SCHON氏が長年愛用しているメインアンプです。

多くのチューブアンプはINPUTだけで無くエフェクトリターンもハイインピーダンスです。

MS-3との4ケーブルメソッドを完成させるにあたって

アンプのインプットとエフェクトリターンの2ヶ所にインピーダンスMODを施します。

4ケーブルメソッドシステムを構築する上で

この2ヶ所のインピーダンスマッチングは非常に重要です。

エフェクター全てをインピーダンスMODしても

この2ヶ所がノーマルのままですとその効果は半減してしまいます。

インピーダンスマッチングの効果が最も体感出来るのは

この2ヶ所と言っても過言ではありません。



システムの先頭にはPHC-VIC 30Vを配置しますので

ギターのハイインピーダンス信号はPHC-VIC 30Vでローインピーダンス化されます。
phc-vic 30v
これ以降はMS-3と5150Ⅱの入出力全てローインピーダンスで

インピーダンスマッチングし繫がれる事になります。

あとはボードに組み込んで完成です、ここまでの下準備が大変でもあり最も重要です。

ボード完成はまた次回ご紹介させていただきます。



この記事に関するお問い合わせやご相談は下記アドレスまで。

evaemis@power.email.ne.jp
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evaemis

Author:evaemis
大阪でオリジナルエフェクターやエフェクトボード製作を手掛けるEVA電子楽器サービスです。

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